鋼鉄都市

たまに古典を読みたくなる。
古典には、時代が違っても楽しめるものと、その時代でないと楽しめないものがある。
その点、アシモフならばハズレがない。
有名な古典SFであるこの本も、やはり面白かった。

あまりにも有名なロボットSFの古典である。
人間とロボットがバディを組んで事件を解決する。
キーになるのは「ロボット三原則」である。
この基本原則では、ロボットは人間を殺せない。
ならば、どうやって殺人は行われたのか?
ミステリー作家でもあるアシモフのトリックは、今でも十分楽しめる。

この本は、子供の頃に読んでいたと思うのだが、ロボット以外の設定は全く忘れていた。
舞台となる世界は、宇宙へ植民した後に地球に戻ってきた「スペーサー」と呼ばれる人々に、実質的に支配されている。
その「スペーサー」の一人は殺されたことで、事件は政治的な問題になる。

主人公の刑事は、地球に封じ込められた人類の未来を左右する決断を迫られる。
これぞSF!という懐かしさがある。

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