明解会計学入門

基本的な考え方は難しくない。
企業の状態を知るには、財務書類1(B/S、P/L)を見れば良いということだ。
事例を使った解説が面白い。
特に、日本銀行を日本政府の連結対象とする味方は斬新。
ただ、スタンスが偉そうで鼻につく。

B/Sの右側を見れば、企業のお金と調達方法がわかる。
自分のお金か、他人のお金、そして稼いだお金である。
左側では、お金をどう使っているかがわかる(資産)。
重要なのは、資産-負債の純資産である。
純資産が大きな企業は、より安全な企業だと言える。
P/Lでは、売上高、営業利益、当期純利益が分かれば良い。

有価証券報告書を読めば、大株主の状況から権力の関係が見えてくる。
有価証券の見方の例として、フジテレビがあげられている。
フジテレビの実態が、実は不動産などの投資会社だということが分かり、面白い。

日本政府と日本銀行は親子関係にあるので、連結決算で状況を確認すべきだとする見方は面白い。
連結してみると、言われているほど日本の状態も悪くないらしい。

お金の「調達」と「運用」を繰り返す ことで、 少しずつ資産を増やし、会社を発展させていく ことが、 企業活動 というものなのである。  
BSには、そんなお金の「入りと出」「調達と運用」の、ある時点での成果が記される。 つまりBSを見れば、その企業が調達した資金で、どんな資産を得ているのかがわかるのだ。

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