昆虫はもっとすごい

前作「昆虫はすごい」は、昆虫の驚くべき生態を知ることが出来て、とても楽しかった。
続編である本作は、「虫」というより、虫好きの「虫屋」の話が多くて、いささか残念だった。
ただ、本当に変わった人が多い、というのは良くわかった。

今回面白かった知見は、次の通り。

アリに寄生する「ナマクビノミバエ」は、ヒアリに寄生し、最終的にアリの頭部を切り落とし、頭の中で蛹となり羽化する!

虫の生態から直接に工学的アイディアを持ってくると、どうしても寿命が短い。
基本的に、昆虫は何十年も生きることを前提とした仕組みをもっていない。

普通、交尾というと雄の陰茎を雌に挿入するが、トリカヘチャタテは雌が陰茎を持ち、主導権を握って上に乗り、雄に挿入する。
雌の子宮や膣が反転する形で交尾器になっていて、それを雄に挿入したら、精子を掃除機のように吸い取ってしまう!

シロアリの女王は、長生きする個体は20年、30年と生きる。
生きている間は1日に何百個、何千個という卵を産み続ける。
横に雄が付き添い、たまに交尾をして精子をもらったりして、何十年も、生殖のみに精を出す。

養老 いろんな虫屋のなかでも、面白いのは蝶屋かな。面白いというか、独特な世界を持っている。チョウという存在を学術的に見つめる人もいるし、「ギフチョウをドイツ型標本箱に100箱捕ることが目的」という人もいてね。

丸山 あのサイト(一寸のハエにも五分の大和魂・改)は、昆虫の画像を投稿すると三枝先生ご本人や虫の専門家たちが名前や生態を丁寧に教えてくれるから、日本中のハエ好きの人が集まっていて。なんだか濃い掲示板です。

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