インディ・ジョーンズと運命のダイヤル


ハリソン・フォードもかなりお年寄りになってしまい、まだインディをやるのか、と心配になってしまう。
歳を取ってからの前作は面白くなかったけど、年齢を前面に出しながらも若者がフォローしている本作は、とてもインディー・ジョーンズ・シリーズらしい作品に仕上がっていた。

オープニングは若い頃のインディの活躍である。
第二次世界大戦の終戦直前に、ナチスが略奪しようとしているロンギヌスの槍を奪うために、ナチスの基地に忍び込む。
見た目が若いので、アクションシーンも安心して見ていられる。

話はそれから20年程度後。
インディは大音量のビートルズで叩き起こされる。
舞台は月面着陸で盛り上がるアメリカである。
このシリーズのひとつの特徴は懐古主義だが、今回は60年代の風俗が背景として、見事に描かれている。

手に汗握るカーチェイスも微笑ましい。
アメリカでは馬に乗って、パレードの群衆をぬい、地下鉄に乗り込む。
モロッコでは、細い裏道をボロボロのトゥクトゥクで走り回る。
他のアクション映画と違い、インディ・シリーズらしい。

壁を登るのも苦労するようになった老体なので、体をはったアクションは、やんちゃな名付け子がこなしてくれる。
性格設定によくわからないところがあるが、この娘はとにかく思い切りが良い。
インディを説得するのが難しいとなると、殴り倒して気絶させてしまう。

1作目をちゃんと踏襲しているが、老夫婦がいちゃつくシーンは、少し気恥ずかしい。

個人的には、フォン・ブラウンをモデルにしたドイツの教授を、ドラマ版レクターの人が演じているのが嬉しかった。

U-NEXT入会特典を使い500円で鑑賞した。
有効期限切れギリギリだった。

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