久々に、キングの上手さを実感した。
キングはなぜ、少年時代をこんなに生き生きと描けるのだろう。
でも、怖くない。
最後の最後に古典的なホラーになるのだが、ちょっと唐突な気がする。
それに、ラブクラフト的な恐怖は、実際あまり怖くない。
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「キング」タグアーカイブ
ドクター・スリープ
あの「シャイニング」の原作者による正統な続編!
オーバールックホテルから逃げ延びたダニーが、大人になった姿が描かれる。
ダンことダニーは、同じ能力を持つ少女と能力を持つ子供を狙う吸血鬼のような一団に戦いを挑む。
以前原書で読んでいたが、翻訳で読むと、細かいニュアンスを理解していなかったことを思い知る。
初期のキングのような雰囲気の小説で、むかしからのファンとしてはとてもうれしい。
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
なんで今頃?と思うキング初期大作の再映像化である。
一度TV版ミニシリーズとして映像化されており、これも面白かった。
映画版は、舞台が1980年代に変更されており、アメリカでは大ヒットしたようだ。
映像としてはよく出来ているのだが、私としてはTV版の方が好きだ。
映画版は、まだ少年編だけであり、私は、少年編を受けての大人編が好きだからかもしれない。
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ジョイランド
ホラーの帝王スティーヴン・キングによる青春小説である。
キングは「スタンド・バイ・ミー」なども有名で、実は泣かせる小説も書ける作家なのだ。
というか、怖い話よりも泣かせる話のほうが多いくらいだ。
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書くことについて
かつて「小説作法」というタイトルで販売されたいた本の新訳版である。
「小説作法」は読んでいたのだが、追加された情報が多いということなので、新訳版を読んでみることにした。
かなり昔に読んだ本なので、内容もよく覚えていないから新鮮な気持ちで読むことが出来た。
アメリカのベストセラー作家スティーブン・キングによる小説の書き方の指南である。
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11/22/63
キングの長編。
ネタとしては、びっくりするほど古典的なタイムトラベル。
でも、読ませる。
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1922
久しぶりのキングの短篇集。
と言ってもキングだから短編の長さは中編になるので、作品は2つだけである。
どうでも良いネタを読ませる実力は健在。
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アンダー・ザ・ドーム
スティーヴン・キング復活!
上下巻それぞれ600ページを越える大作を、寝る間も惜しんで読ませる豪腕さ。
この頃めっきり大人の作家になってしまったので、そろそろ見限ろうかと思っていたが、ここに来てまさかの先祖帰り。
どうしようもなく陳腐な設定で、リアルに人間を描き切る手腕は流石である。
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夜がはじまるとき
キングの短編集はヘンな話が多い。
世界的に有名な作家になっても、ヘンテコリンな小説を書き続けるキングは素敵だ。
この短編集にも、とてつもなくクダらない話が含まれている。
しかし、キングが描くと、とても面白く、そして気持ち悪くなる。
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悪霊の島
「恐怖の帝王」、堂々の帰還。
この帯を見て、キングファンは買わないわけにはいかない。
今回は久々に島に取り憑いた悪霊がテーマの王道ホラーである。
そして、圧巻のページ数は、上下で1,000ページ。
物量的にもキングは健在だった。
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