「進化しすぎた脳」の著者による思考の錯覚を集めた本である。
「認知バイアス」をクイズ形式で80問まとめている。
シンプルにまとまっていて、読み易い。
正解の意外性が面白いだけでなく、その解説が興味深い。
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「脳」タグアーカイブ
習慣の力
人間の全ての行動の4割は習慣である。
習慣は、その仕組を知れば変えることが出来る。
そして、習慣を変えれば人生も変わる。
個人の生活だけでなく、企業や社会運動さえも習慣に支配されている。
いささか風呂敷を広げすぎて、焦点がボケている気もする。
しかし、基本的な考え方はシンプルで分かり易い。
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脳の強化書
変わった脳トレの本である。
MRIで1万人以上の脳を見た医学博士が書いているので、トンデモ本ではないと思う。
脳を機能別・場所別に分類し、それぞれの鍛え方を説明している。
効果を確認する方法がないので本当かどうか分からないが、楽しそうなトレーニングが多いので試してみたくなる。
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脳はあり合わせの材料から生まれた
一般に思われているように、生物のデザインは完全ではない。
既にあるものを使って環境に適応しようとした結果、いびつな状態になっていることも多い。
生き残ることが出来れば、完全である必要はないからだ。
この本では、この問題について、特に人間の脳と心にフォーカスして解説している。
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意識はいつ生まれるのか
意識について、どこからが「意識がある」状態かにフォーカスして研究している。
「統合情報理論」を元にした方法は、計測方法も考案されており、とても科学的なアプローチである。
手法としては理解出来るのだが、「意識」の神秘性に迫っているとは言いがたいと思う。
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フューチャー・オブ・マインド
脳及び心についての最新研究を網羅的に紹介した本である。
著者のミチオ・カクは、未来の予想についての本を多く出版している物理学者である。
科学者にしては説明の内容がSF的過ぎる気もするが、専門ではない脳科学や心理学の分野を解説しているので、その分野の素人でも分かり易い説明になっている。
SFやホラー映画と小説を使った例えが多いのも楽しい。
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ポジティブ心理学の挑戦
アメリカ心理学会の会長によるポジティブ心理学についての著作である。
会長がこのような本を出版するということは、ポジティブ心理学がアメリカではマイナーな分野でなくなったということなのだろう。
本書を読むと、アメリカ社会におけるポジティブ心理学の幅広い影響が理解できる。
しかし、新しい概念を翻訳書で意味を掴むのは難しい。
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マインドフル・ワーク
アメリカの先進企業で流行っている瞑想のことを「マインドフルネス」と呼ぶらしい。
本書は、マインドフルネスがどのようにしてアメリカで生まれ、企業に受け入れれれていったかの歴史が説明されている。
私としては、マインドフルネスはどのような効果があって、どのような実践すればいいか知りたかっただけなので、歴史についての講釈が長すぎた。
「マクマインドフルネス」と呼ばれるマインドフルネスの商業化に対する反対運動の方が興味深かった。
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見てしまう人々
「レナードの朝」の原作者として有名な精神科医サックスの最新作である。
本作では、あらゆるタイプの幻覚について語られている。
彼や他の医師や心理学者によって報告された幻覚は、すべて現実であり、本人には辛い症状の場合もある。
しかし、幻覚にはどこか惹かれるものがある。
また、幻覚は異常な現象ではなく、健常な人間でも日常的に体験する可能性があることがわかる。
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のうだま2
「のうだま」シリーズ2作目のテーマは「記憶力」である。
「記憶力は年齢とともに衰えるわけでない」のは、とりあえずめでたい。
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