「SF」タグアーカイブ

彼女は一人で歩くのか?

作者が「すべてがF になる」で有名な人なので、推理作家が片手間でSFを書いたと思っていたのだが、違ったんだ。
びっくりするほどSFだった。
映画版である「ブレードランナー」より「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」に近い。
人工細胞により人が死ななくなった未来。
子供は生まれなくなり、その代わり人工細胞を使ったロボットであるウォーカロンが増えている。
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PROJECT HAIL MARY

「火星の人」のアンディウィアーの新作である!
「火星の人」では主人公は火星で一人ぼっちだったが、今度は相棒がいる。
それも気のいい異星人である。
次から次へと降りかかる難題を知恵と科学力で解決する展開は、「火星の人」と同様である。
原書で読んだので、分からないところや勘違いも多々あったとは思うが、それでも面白かった。
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メデューサとの出会い

クラークの日本オリジナル短編集の3巻。
知らずに3巻から読んでしまった。
クラークらしいハードで、楽天的でワクワクするSFばかり。
主に太陽系内での冒険物語。
科学の進歩が与える素直な希望と感動を描いた作品が、いまはほとんど見られないのが寂しい。
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THE INSTITUTE

流石に大人向けのペーパーバックは、読み切るのに時間がかかった。
本作は、スティーヴン・キングによる、多分久しぶりの超能力者ものである。
アメリカ中からさらわれた少年少女が怪しい研究所INSTITUTEで、超能力を開発するためのモルモットにされる。
「ファイアスターター」のような泣かせる話ではなかったが、途中から少年の冒険物語となり、俄然盛り上がってきた。
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影が行く

さまざまなタイプのSFホラーが集められた日本独自の短編集である。
リチャード・マシスン、ディーン・R・クーンツ、フリッツ・ライバー、ジョン・W・キャンベル・ジュニア、フィリップ・K・ディック、デーモン・ナイト、ロジャー・ゼラズニイ、クラーク・アシュトン・スミス、ジャック・ヴァンス、アルフレッド・ベスター、ブライアン・W・オールディスといった堂々たる作家陣で、少し古めの小説が読み易い。
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レミニセンス

「バットマン ビギンズ」「インターステラー」等で有名なクリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが製作の映画である。
クリストファー・ノーランは、「パーソン・オブ・インタレスト」「ウエストワールド」といった私の好きなTVシリースの製作、脚本をしているので、とても期待していた。
半分水没した都市の風景は美しく、記憶を使った凝ったストーリーは良くできている。
でも、それほどノレなかった。
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君の知らない方程式BISビブリオバトル部

今どき彼女を巡る決闘。
それをビブリオバトルで!
結果は予想の斜め上を行く‼︎
今回は、部内での三角関係が中心である。
当事者たちは真剣だろうが、ドロドロとはしていないのがいいところ。
いろいろあっても、安心して読めるシリーズである。
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