民俗学+SFだが諸星大二郎ほどグロくない。
バーチャルリアリティや量子力学などと柳田國男、時間旅行、仏教、インディアンの虐待などがミックスされている。
スチームパンクのような短編では南方熊楠のキャラが強烈だった。
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「フィクション」カテゴリーアーカイブ
サーキット・スイッチャー
自動運転が普及してした日本でカージャックが発生した。
自動運転アルゴリズムの開発者坂本は、犯人と高速を走る自動運転の車の車内に閉じ込められた。
犯人の要求は、坂本の殺人を実証すること。
有名なトロッコ問題を使い、このような形で技術の闇を炙り出すとは。
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きたきた捕物帖
宮部みゆきの時代劇新シリーズ!
この手のもので、宮部みゆきが面白くないはずがないので安心して読める。
他のシリーズに比べて、登場人物のキャラが立っていない気もするが、長いシリーズのスタートなので、これから様々な仕掛けが稼働するのだろう。
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逃亡テレメタリー マーダーボット・ダイアリー
マーダー・ボット・シリーズ3作目。
長めの中編と短編2本で構成されている。
皮肉で照れ屋の弊機に会えるだけで、このシリーズを読む価値がある。
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スター・シェーカー
人間がテレポート出来る、というワンポイントアイデアをベースにしたアクションSF。
そのアイディアから世界の仕組みや必殺ワザを構築していく。
好きなタイプだ。
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木曜殺人クラブ
イギリスの高級老人ホームの癖のある老人たちが、暇潰し感覚で殺人事件を捜査する。
リーダーは、過去に東側のスパイだったことを匂わせるエリザベス。
殺人事件はひとつでは終わらず、次にまた殺人が起こり、偶然見つかった白骨から過去の事件も明るみに出る。
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シャーロック・ホームズ絹の家
コナン・ドイル財団公認の、初めてのシャーロック・ホームズ新作。
さすがはアンソニー・ホロヴィッツ、読ませる!
本編のキャラクター達が嬉しい形で登場して、脇役もさりげなく共演する。
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ビンティ調和師の旅立ち
天才的な調和師であるビンディは、父親の後を継ぐことを期待されたが、家族の反対を押し切って大学に行くことにする。
大学惑星へ向か宇宙船がメデュースという種族に襲われ、ビンティ以外は皆殺しにされてしまう。
生き残ったビンティは、大学惑星とメデュースの調停をすることになるが・・
アフリカン・ティストの冒険SFである。
科学的背景の分からない部分もあるが、少女の冒険譚として楽しめた。
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ワニの町へ来たスパイ
捜査で大立ち回りを演じて命を狙われることになったCIAの女スパイが、ルイジアナの田舎に身を潜めることになる。
ところが到着した途端に家の裏から死体が発見され、事件に巻き込まれる。
のんびりした南部で退屈するはずが、町を陰で仕切る婆さん達のグループと探偵をするハメになる。
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彼女は一人で歩くのか?
作者が「すべてがF になる」で有名な人なので、推理作家が片手間でSFを書いたと思っていたのだが、違ったんだ。
びっくりするほどSFだった。
映画版である「ブレードランナー」より「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」に近い。
人工細胞により人が死ななくなった未来。
子供は生まれなくなり、その代わり人工細胞を使ったロボットであるウォーカロンが増えている。
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